捜査書類など隠した疑い…巡査長を書類送検(読売新聞)

 愛知県警は15日、捜査書類や証拠品を自宅に持ち帰り、隠していたとして、刈谷署地域課の男性巡査長(59)を公文書毀棄と証拠隠滅の疑いで名古屋地検に書類送検するとともに、停職6か月の懲戒処分にした。

 巡査長は同日付で依願退職した。

 県警監察官室の発表によると、巡査長は2006年2月〜昨年4月、窃盗事件の被害品に関する捜査書類計45通や、証拠品のオートバイのナンバープレート1枚を無断で自宅に持ち帰り、納戸や車に隠していた疑い。昨年4月の業務点検で発覚した。調べに対し「捜査書類を作成するのが面倒だった」と供述しているという。

 巡査長は北署に勤務していた97年以降、計47事件にかかわる104通の捜査書類と証拠品のナンバープレート4枚を自宅に持ち帰っていたという。県警は、監督責任を怠ったとして、巡査長の元上司5人を所属長注意などとした。

 原山進・警務部長は「警察官がこのような事件を引き起こして県民の信頼を損ね、誠に申し訳ない。再発防止を徹底する」とのコメントを発表した。

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