コンビニ強盗 景気悪化影響か46%増 警察庁まとめ(毎日新聞)

 全国の警察本部が昨年1年間に認知したコンビニ強盗は896件(前年比46.6%増)で、統計を取り始めた04年以降最多となったことが警察庁のまとめで分かった。強盗全体でも4514件(同5.5%増)で、治安の目安とされる重要犯罪・重要窃盗犯の10罪種中、大きく増えたのは強盗だけだった。一方、殺人は1097件(同15.4%減)で、戦後最少となった。【長野宏美】

 コンビニ強盗の都道府県別の認知件数は、最多が愛知で112件、次いで大阪106件、東京93件だった。最少は鳥取のゼロだった。「お金がなかった」などの動機が目立ち、景気悪化が影響しているとみられる。

 罪種別では、大半の犯罪が08年に比べ減少傾向にあり、なかでも殺人は通り魔事件の相次いだ08年から200件も大幅に減少、戦後最少だった07年の1199件を下回った。重要犯罪・重要窃盗犯でみると、強盗以外で増えたのは、156件を記録した略取誘拐・人身売買(同0.6%増)だけだった。

 詐欺や横領などの知能犯は2万222件減の5万3030件(同27.6%減)。詐欺は1万9260件減と大幅に減少、4万5167件(同29.9%減)だった。

 特に振り込め詐欺は前年の3分の1程度となった。

 また、刑法犯全体の認知件数は170万3222件(前年比6.3%減)。戦後最悪だった02年の約285万件をピークに、7年連続で減少した。検挙率は前年比0.5ポイント改善し、32%だった。

 【ことば】重要犯罪・重要窃盗犯

 警察当局が治安情勢を観察する際の指標。重要犯罪は▽殺人▽強盗▽放火▽強姦(ごうかん)▽略取誘拐・人身売買▽強制わいせつ。重要窃盗犯は▽侵入盗▽自動車盗▽ひったくり▽すり。

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